“あおざし”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
青緡	50.0%
刺青	25.0%
青差	25.0%

青緡

婦人（おんな）二人は、また日が暮れると泊りに来ました、いい工合に青緡（あおざし）を少々握りましたもんですから、宵の内に二合半（こなから）呷（あお）りつけて、寝床に潜り込んで待ってると、案の定、刻限も違（たが）えず、雨戸カタリ。

三枚続 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)

刺青

「刺青（しせい）」と云ふのを「刺青（あおざし）」と読み、「麒麟（きりん）」の中に出て来る「亀山（きざん）」を「亀山（かめやま）」と読んだりした。それでも叔父は頗る得意で熱心に読んだ

青春物語：02 青春物語 (新字旧仮名) ／ 谷崎潤一郎(著)

青差

青差（あおざし）拾貫文（じっかんもん）御褒美下し置かるゝ有難く心得ませい、且（かつ）半右衞門の跡目相続の上、手代萬助は其の方において永の暇（いとま）申付けて宜かろう

名人長二 (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)