“あいな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
相成88.9%
藍那5.6%
相馴5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おもてむきは何處どこまでも田舍書生いなかじよせい厄介者やつかいものひこみて御世話おせわ相成あいなるといふこしらへでなくてはだい一に伯母御前おばごぜ御機嫌ごきげんむづかし
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そして小屋の婆さんに訊くと、これから先の高尾山から藍那あいな淡河おうごといった山中までも、まだまだ登り続きだそうである。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これは後での笑い話だが、川辺氏はもちろんぼくら一行が、有馬を起点とし、丹波境から椅鹿はしか淡河おうご藍那あいななどの山岳地を踏破して、義経の進んだ径路どおり鵯越えに出るものと予定していた。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
相馴あいなれて知人の如し。一夕升山氏之に向ひて、汝木葉を着るは恥ることを知るなり。火にあたるは寒さをおそるゝなり。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)