“あいな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
相成86.7%
相馴6.7%
藍那6.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「とにかく近頃の如く御馳走の食べ続けにては、さすがの小生も遠からぬうちに大兄の如く胃弱と相成あいなるは必定ひつじょう……」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
さて、小僧ますをとりて酒を入れ候に、酒はこともなく入り、つい正味しょうみ一斗と相成あいなり候。
紫紺染について (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
然るに山男と云ふもの、折ふし来ては火にあたり一時ばかりにして去る。其形人に異なること無く、赤髪裸身灰黒色にして、たけは六尺あまり、腰に草木の葉をまとふ。更に物言ふこと無けれども、声を出すに牛のいばふ如く聞ゆ。人の言語はよく聞分くる也。相馴あいなれて知人の如し。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ここまででも、登りはずいぶん長い間の登りである。そして小屋の婆さんに訊くと、これから先の高尾山から藍那あいな淡河おうごといった山中までも、まだまだ登り続きだそうである。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これは後での笑い話だが、川辺氏はもちろんぼくら一行が、有馬を起点とし、丹波境から椅鹿はしか淡河おうご藍那あいななどの山岳地を踏破して、義経の進んだ径路どおり鵯越えに出るものと予定していた。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)