“ひょうぶたゆう”の漢字の書き方と例文
語句割合
兵部大輔100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奥方は小笠原おがさわら兵部大輔ひょうぶたゆう秀政ひでまさの娘を将軍が養女にしてめあわせた人で、今年四十五歳になっている。名をおせんかたという。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
その昔、周防すおう片田舎かたいなかで医業を営み、一向に門前の繁昌しなかった田舎医者は、維新の風雲に乗じて、めきめきと頭角を現わし、このとき事実上の軍権をにぎっている兵部大輔ひょうぶたゆうだった。
流行暗殺節 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
「にぶい奴じゃな。山県有朋から使いが立った、と分れば、わしが現在どういう職におるか、陸軍、兵部大輔ひょうぶたゆうという職が、どんなに恐ろしいものか、おまえなんぞなにも申さずとも、奴等にはがあるはずじゃ。すぐに行け」
山県有朋の靴 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)