トップ
>
『喫煙癖』
ふりがな文庫
『
喫煙癖
(
きつえんへき
)
』
札幌の場末の街、豊平を出た無蓋二輪の馬車が、北を指して走っている砂利道を、月寒の部落に向けてがたごとと動いて行った。 馬車の上には二人の乗客が対い合って乗っていた。二人とも、いずれも身すぼらしい身装で、一人は五十近い婆さんであった。一人はや …
著者
佐左木俊郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「北海タイムス」1931(昭和6年)9月、「河北新報」1931(昭和6年)10月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約7分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
燻
(
ふ
)
凝
(
じ
)
燻
(
くゆ
)
吐
(
は
)
婆
(
ばあ
)
対
(
むか
)
月寒
(
つきさっぷ
)
汽罐
(
かま
)
無暗
(
むやみ
)
何方
(
どちら
)
爺
(
じい
)
紺碧
(
こんぺき
)
視直
(
みなお
)
豊平
(
とよひら
)
貴女
(
あなた
)
貴方
(
あなた
)
贅沢
(
ぜいたく
)
身装
(
みなり
)
這入
(
はい
)