トップ
>
『庭の怪』
ふりがな文庫
『
庭の怪
(
にわのかい
)
』
加茂の光長は瓦盃に残りすくなになった酒を嘗めるように飲んでいた。彼はこの二三日、何処となしに体が重くるしいので、所労を云いたてにして、兵衛の府にも出仕せずに家にいた。未だ秋口の日中は暑くて、昼のうちは横になったなりに体の置き処のないようにし …
著者
田中貢太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約6分(500文字/分)
朗読目安時間
約10分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
微
(
うす
)
女
(
め
)
容
(
ふう
)
何人
(
たれ
)
己
(
じぶん
)
此方
(
こっち
)
咳
(
しわぶき
)
容
(
さま
)
彼
(
あ
)
何方
(
どっち
)
牛蝨
(
だに
)
微
(
かすか
)
前
(
さき
)
庭前
(
にわさき
)
注
(
つ
)
灯
(
ひ
)
円蓙
(
まるござ
)
瓦盃
(
かわらけ
)
童
(
わらべ
)
胡籙
(
やなぐい
)