“銃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つつ46.3%
じゅう22.2%
じう11.1%
つゝ9.3%
づつ3.7%
じゆう1.9%
ガン1.9%
するど1.9%
ぢう1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時雨しぐれの通りこせし後は林のうちしばし明るくなりしが間もなくまた元の夕闇ゆうやみほの暗きありさまとなり、遠方おちかたにてつつの音かすかに聞こえぬ。
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
青服あおふくがなにかいいかけるのをかばこそ、だいじりをさかさにじゅうげて、ちからいっぱいれよとばかり地面じめんにたたきつけました。
春はよみがえる (新字新仮名) / 小川未明(著)
『いろ/\くわしいことうけたまはりたいが、最早もはやるゝにもちかく、此邊このへん猛獸まうじう巣窟さうくつともいふところですから、一先ひとま住家すみかへ。』とじうつゝもたげた。
阿母おつかさんの頭には、電車の車内広告の頭の禿げた男が、万年筆をさゝつゝの形にした絵が思ひ出された。それには二円八十銭より種々いろ/\とあつた。
三、災難はしし打ちづつの二つ玉。と申しますが、全くのことでございます。
なんだかこれまたかれには只事たゞごとでなくあやしくおもはれて、いへかへつてからも一日中にちぢゆうかれあたまから囚人しうじん姿すがたじゆうふてる兵卒へいそつかほなどがはなれずに、眼前がんぜん閃付ちらついてゐる
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
フレッドさんがトンプソンガンを腰だめにしながら、日本のほうへ進んでくるところを想像すると、へんな感じがするが、憎らしいという気持は起きない。顔がひとりでにニヤニヤしてしまう。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
武村兵曹たけむらへいそう、おまへ鬼神きじんゆうがあればとて、あの澤山たくさん猛獸まうじうたゝかつてなにになる。』と矢庭やにわかれ肩先かたさきつかんでうしろ引戻ひきもどした。此時このとき猛犬稻妻まうけんいなづまは、一聲いつせいするどうなつて立上たちあがつた。
中根なかねはあのとき自分じぶん危急ききふわすれてぢうたかげて『ぢうつてくれ‥‥』と、おれむかつてつたのだ。すなはぢうあいまも立派りつぱ精神せいしんしめしたのだ‥‥」と、軍曹ぐんそうがいがいした。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)