“巣窟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうくつ90.7%
さうくつ3.7%
あな1.9%
すうくつ1.9%
すみか1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分の家を乱行の巣窟そうくつにしたりしているうちに、三つになるミーチャの世話を引き受けたのは、この家の忠僕グリゴリイであった。
四十年ぜん窒扶斯ちぶす巣窟さうくつと云はれたこの地が、今では医科大学での臨床材料として毎年一二の窒扶斯ちぶす患者をる事すら甚だ困難なさうである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
あの森の中にはジプシイが住んでをつて、妖女ウェーヂマが火掻棒に跨がつて空を翔けまはるやうな晩に限つて、巣窟あなから出てきて、鉄をつのぢや。
あへて往路を俯瞰ふかんするものなし、荊棘けいきよくの中黄蜂の巣窟すうくつあり、先鋒あやまつて之をみだす、後にぐもの其襲撃しうげきを被ふるもあへて之をくるのみちなし、顔面ためれし者おう
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
「いやこれはありそうなことだ。泥棒の巣窟すみかへ泥棒が忍び込む気遣いはないからな、それで用心しないのだろう」彼は中へはいって行った。玄関の間は六畳らしく燈火ともしびがないので暗かった。
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)