“住家”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すみか82.3%
すまい6.3%
いえ2.5%
じゅうか2.5%
ぢうか1.3%
うち1.3%
すまいや1.3%
すまゐ1.3%
やど1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
カピ長 やゝ、これは! おゝ、我妻わがつまよ、あれ、さしませ、愛女むすめ體内みうちからながるゝ! えゝ、このけん住家すみかをば間違まちがへをったわ。
仲々立派な建物で、牛の住家すまいとは思われない。牛舎の中も暗らかった。暗い建物のその中に、象とも見紛う巨大な獣、すなわち闘牛が一匹いた。
闘牛 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その危険きわまる電線が生命の唯一の安全地帯である住家いえの中まで、蜘蛛くものように縦横無尽じゅうおうむじんにひっぱりまわされてある。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
余はここにそれらの一例として江戸平民の住家じゅうかにおける竹材の用法と意匠との最も繊巧なるを見んがため
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
我輩わがはい建築けんちくもつと重要ぢうえうなる一れいすなは住家ぢうかとつこれかんがへてるに「ぢうなほしよくごとし」とかんがある。
建築の本義 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
「なアに、これから僕の住家うちまで行つて、明方まで飲むんだ。」
露路の友 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
これでもお前様たちがはいってピンと片づけてみなせ、けっこうな住家すまいやになるで。
贋物 (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
かへ團扇うちはおもひをせしときくからず打笑うちゑみし口元くちもとなんど、たゞさきたりて、らず沈思瞑目ちんしめいもくすることもあり、さるにても何人なにびと住家すまゐにや、人品ひとがら高尚けだかかりしは
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
日の下なる全地のなかの最も美しい国である愛蘭アイルランドは、日の下なる全地の中の最もかなしき国となるであろう、飢饉がその国を住家やどとする日まで血は国中に流れるであろうと、彼は言いました
ウスナの家 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)