“男(を)” の例文
人間の才(さい)の男(を)があつたからである。だが、社々では、人形か仮面かを使うた処が多い。遂に人形が主神と考へられる様にもなつた。
ここにその御刀(みはかし)の前(さき)に著ける血、湯津石村(ゆついはむら)六に走(たばし)りつきて成りませる神の名は、石拆(いはさく)の神。次に根拆(ねさく)の神。次に石筒(いはづつ)の男(を)の神。
男(を)ごころよ、ひたぶる恋ふと、下ふかく燃ゆる思の、えは堪へね、なほし堪ふると、遊びつつ、遊び彫りけむ、くるしくも寂(さ)びつつ寂(さ)びけむ、外(と)には見せずも。
篁 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
櫻(さくら)の花(はな)に梅(うめ)が香(か)とめて柳(やなぎ)の枝(えだ)にさく姿(すがた)と、聞(き)くばかりも床(ゆか)しきを心(こヽろ)にくき獨(ひと)りずみの噂(うはさ)、たつ名(な)みやび男(を)の心(こヽろ)を動(うご)かして、山(やま)の井(ゐ)のみづに浮岩(あくが)るヽ戀(こひ)もありけり
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
うつくしき人(ひと)の、葉柳(はやなぎ)の蓑(みの)着(き)たる忍姿(しのびすがた)を、落人(おちうど)かと見(み)れば、豈(あに)知(し)らんや、熱(あつ)き情思(おもひ)を隱顯(ちら/\)と螢(ほたる)に涼(すゞ)む。君(きみ)が影(かげ)を迎(むか)ふるものは、たはれ男(を)の獺(をそ)か、あらず、大沼(おほぬま)の鯉(こひ)金鱗(きんりん)にして鰭(ひれ)の紫(むらさき)なる也(なり)。
五月より (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
花に見ませ王(わう)のごとくもただなかに男(を)は女(め)をつつむうるはしき蕋(しべ)
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子、増田雅子、与謝野晶子(著)
「暁近くなりにけるなるべし、隣の家々、あやしき賤(しづ)の男(を)の声々めざましく、あはれ、いと寒しや、ことしこそ、なりはひに頼む所少く、田舎のかよひも思ひがけねば、いと心細(ぼそ)けれ、北殿(きたどの)こそ聞き給へや」
『新訳源氏物語』初版の序 (新字新仮名) / 上田敏(著)
かくも歌ひぬ、賤が男(を)は、柏(かしは)に河に。
リシダス (旧字旧仮名) / ジョン・ミルトン(著)
男(を)は女(め)をつつむうるはしき蕊
婦人と文学 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
われら小さい男(を)の子ぢや。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
男(を)もあらず女(め)も出(い)で行(ゆ)きて
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
藻をかづき勇魚(いさな)とる男(を)は
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
浪に生れし男(を)の子とて
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
天(あめ)の荒し男(を)志奈都彦(しなつひこ)
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
右の件、八十禍津日(やそまがつび)の神より下、速須佐(はやすさ)の男(を)の命より前、十柱の神一七は、御身を滌ぎたまひしに因りて生(あ)れませる神なり。
母を虐(しひた)ぐるこの男(を)の子(こ)よしつくづくと父ははばかるをこの子は成しぬ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
夢の浮世のぬめり男(を)の
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
大海原(おほうなばら)に男(を)のこらは
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
『あくがれ』男(を)。』
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫、薄田淳介(著)
水の上に滌ぎたまふ時に成りませる神の名は、上津綿津見(うはつわたつみ)の神。次に上筒(うはづつ)の男(を)の命。この三柱の綿津見の神は、阿曇(あづみ)の連(むらじ)等が祖神(おやがみ)と齋(いつ)く神なり。
母を虐(しひた)ぐるこの男(を)の子(こ)よしつくづくと父ははばかるをこの子は成しぬ
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
青萱原尿(いばり)放つとこの男(を)の子(こ)父と竝ぶか早やいさぎよし
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
青萱原尿(いばり)放つとこの男(を)の子(こ)父と竝ぶか早やいさぎよし
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
男(を)の童(わらべ)父の杖とり犇(ひし)とうつ霜柱しろし此の霜ばしら
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
男(を)の童(わらべ)父の杖とり犇(ひし)とうつ霜柱しろし此の霜ばしら
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)