“長男”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちやうなん36.4%
せがれ18.2%
ちょうなん18.2%
むすこ9.1%
あととり9.1%
かしら9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あだか炭團屋たどんや長男ちやうなんのやうになつたことにはかぬ無邪氣むじやきさ、只更ひたすらわたくしかほゆびさわらつたなど、くるしいあひだにも隨分ずいぶん滑※こつけいはなしだ。
長男せがれの剛一が急いで読んで居た物を隠すから、無理に取り上げて見ると、篠田の書いた『社会革新論』とか云ふのだ、長谷川君、少しは考へて貰ひたいものだ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
八幡太郎はちまんたろう源頼義みなもとのよりよしという大将たいしょう長男ちょうなんで、おとうさんの頼義よりよしが、あるばん八幡大神はちまんだいじんからりっぱな宝剣ほうけんいただいたというゆめると、もなく八幡太郎はちまんたろうまれました。
八幡太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
や、左様さうばかりも言へないでせう、現に高等学校に居る剛一と云ふ長男むすこの如きも、数々しば/\拙宅うちへ参りますが、実に有望の好青年です、父親おやの不義に慚愧ざんきする反撥力はんぱつりよくが非常にさかん
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「当り前だ、長男あととりが死んだからには、今度はお前が喜古の家を継がねばなんね。」
和紙 (新字新仮名) / 東野辺薫(著)
別荘へは長男かしらわらべが朝夕二度の牛乳ちちを運べば、青年わかものいつしかこの童と親しみ、その後は乳屋ちちや主人あるじとも微笑ほほえみて物語するようになりぬ。
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)