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ほんまう
ふりがな文庫
“
本望
(
ほんまう
)” の例文
物語り然れば明後日は
豫
(
かねて
)
の
本望
(
ほんまう
)
成就
(
じやうじゆ
)
仕つらんと云けるにお花は元來友次郎も
雀踊
(
こをどり
)
して喜び
是
(
これ
)
偏
(
ひと
)
へに大岡殿の
仁心
(
じんしん
)
より出る處なりと南の方を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
南無冥加
(
なむみょうが
)
あらせたまへ!
多勢
(
おほぜい
)
育
(
そだ
)
てた
嬰兒
(
あかさん
)
の
中
(
うち
)
で
最
(
いっ
)
ち
可憐
(
いたいけ
)
であったはお
前
(
まへ
)
ぢゃ。
其
(
その
)
お
前
(
まへ
)
の
御婚禮
(
ごこんれい
)
を
見
(
み
)
ることが
出來
(
でく
)
れば、
予
(
わし
)
の
本望
(
ほんまう
)
でござります。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
形
(
かたち
)
は
行
(
い
)
つても
心
(
こゝろ
)
は
決
(
けつ
)
して
遣
(
や
)
るまいと
極
(
き
)
めて
置
(
お
)
いたを、
今更
(
いまさら
)
に
成
(
な
)
つて
何
(
なん
)
の
義理
(
ぎり
)
はり、
惡人
(
あくにん
)
でも、いたづらでも
構
(
かま
)
ひは
無
(
な
)
い、お
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
らずばお
捨
(
す
)
てなされ、
捨
(
す
)
てられゝば
結句
(
けつく
)
本望
(
ほんまう
)
うらむらさき
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
彼は又急に嫉妬を感じ、彼女を4から奪はうとした。彼女も彼と馴染むことは
本望
(
ほんまう
)
だつたのに違ひなかつた。しかしもうその時には幸福にも——或は不幸にもいつか4に愛を感じてゐた。
貝殻
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
此
(
これ
)
が、
哥太寛
(
こたいくわん
)
と
云
(
い
)
ふ、
此家
(
こゝ
)
の
主人
(
あるじ
)
たち
夫婦
(
ふうふ
)
の
祕藏娘
(
ひざうむすめ
)
で、
今年
(
ことし
)
十八に
成
(
な
)
る、
哥鬱賢
(
こうつけん
)
と
云
(
い
)
うてね、
島
(
しま
)
第一
(
だいいち
)
の
美
(
うつく
)
しい
人
(
ひと
)
のものに
成
(
な
)
つたの。
和蘭陀
(
オランダ
)
の
公子
(
こうし
)
は
本望
(
ほんまう
)
でせう……
實
(
じつ
)
は
其
(
それ
)
が
望
(
のぞ
)
みだつたらしいから——
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
「あなたのそばで死ねば、
本望
(
ほんまう
)
だわ」と、云つた。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
彼是と云れては
却
(
かへつ
)
て痛み入なり平に
受納
(
うけをさ
)
めらるべしと
種々
(
さま/″\
)
に云ければ忠八今は
辭
(
じ
)
し
難
(
がた
)
く二包の金子を
押戴
(
おしいたゞ
)
き
然
(
さら
)
ば是にてお別れ申さんと云を佐太夫も止め
兼
(
かね
)
て
呉々
(
くれ/″\
)
も
首尾能
(
しゆびよく
)
本望
(
ほんまう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其
(
その
)
お
書
(
か
)
き
捨
(
す
)
ての
反古
(
ほご
)
にても
身
(
み
)
に
添
(
そ
)
へて
持
(
も
)
たば
本望
(
ほんまう
)
なるべく、
切
(
せ
)
めて一
筆
(
ふで
)
の
拜見
(
はいけん
)
が
願
(
ねが
)
ひたきなり、されども
斯
(
か
)
く
下賤
(
げせん
)
の
我
(
わ
)
れ、いか
樣
(
やう
)
に
思
(
おも
)
ふとも
及
(
およ
)
びなき
事
(
こと
)
にて、
無禮
(
ぶれい
)
ものとお
叱
(
しか
)
りを
受
(
う
)
ければ
夫
(
それ
)
まで
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
討其
手筋
(
てすぢ
)
にて科人相知れ其身の
本望
(
ほんまう
)
公邊
(
かみ
)
への御奉公
神妙
(
しんめう
)
に思召
幸之進
(
かうのしん
)
取れ候
金子
(
きんす
)
の中四百兩
相殘
(
あひのこ
)
り候に付瀬川へ下さるゝ間
母
(
はゝ
)
諸共
流浪
(
るらう
)
致さぬ樣取計らひ
遣
(
つかは
)
せと申渡され
皆々
(
みな/\
)
有難
(
ありがた
)
き旨之を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
知
(
し
)
らぬ
心
(
こヽろ
)
に
恨
(
うら
)
みもせん
憎
(
に
)
くみもせん、
其
(
その
)
憎
(
に
)
くまるヽを
本望
(
ほんまう
)
にての
處爲
(
しよゐ
)
、
貰
(
もら
)
ひし
文
(
ふみ
)
は
何處
(
どこ
)
までも
惜
(
を
)
しきに、
封
(
ふう
)
こそ
切
(
き
)
らぬ
手文庫
(
てぶんこ
)
に
秘
(
ひ
)
めて、一
生
(
しやう
)
の
際
(
きは
)
までは
友
(
とも
)
とせん
心
(
こヽろ
)
、さりとては
我
(
わ
)
れ
生先
(
おひさき
)
のある
身
(
み
)
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
もこがすなる
勿体
(
もつたい
)
なけれど
何事
(
なにごと
)
まれお
腹立
(
はらだ
)
ちて
足踏
(
あしぶみ
)
ふつになさらずは
我
(
わ
)
れも
更
(
さ
)
らに
参
(
まゐ
)
るまじ
願
(
ねが
)
ふもつらけれど
火水
(
ひみづ
)
ほど
中
(
なか
)
わろくならばなか/\に
心安
(
こゝろやす
)
かるべしよし
今日
(
けふ
)
よりはお
目
(
め
)
にもかゝらじものもいはじお
気
(
き
)
に
障
(
さは
)
らばそれが
本望
(
ほんまう
)
ぞとて
膝
(
ひざ
)
につきつめし
曲尺
(
ものさし
)
ゆるめると
共
(
とも
)
に
隣
(
となり
)
の
声
(
こゑ
)
を
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“本望”の意味
《名詞》
本来持っている望み。本懐。
満足。
(出典:Wiktionary)
本
常用漢字
小1
部首:⽊
5画
望
常用漢字
小4
部首:⽉
11画
“本望”で始まる語句
本望遂