“かう/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
皎々24.0%
孝行16.0%
耿々12.0%
斯々8.0%
浩々8.0%
皓々8.0%
神々8.0%
香々8.0%
煌々4.0%
郊行4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜は草木の上に眠れり。されど仰いでおほ空を見れば、皎々かう/\たる望月もちづき、黄金の船の如く、藍碧なる青雲の海にうかびて、こがれたるカムパニアの野邊に涼をおくり降せり。
なにごとぞくまでやさしき孝行かう/\のこヽろにす、父君ちヽぎみ母君はヽぎみ苦勞くらうたねよめいりの相談さうだんかけたまふごとに、わがまヽながらわたく一生いつしやうひとりみのねがひあり、おふせにそむくはつみふかけれど
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
彼にもまた耿々かう/\たる志はあつたのだ。時勢を憂へ、時勢を知ることに於て、立場こそ異なれ、敢へて薩長の志士に劣るものではなかつたのである。
なにはゞかりての御遠慮ごゑんりよぞやくわんずれば御恨おうらみも未練みれんなにもあらずお二かたさま首尾しびとゝのひしあかつきにはいさぎよく斯々かう/\して流石さすが貞操みさをたつるとだけきみさまにられなばそれ
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
……その玄關げんくわん六疊ろくでふの、みぎ𢌞まはえんにはに、物數寄ものずきせて六疊ろくでふ十疊じふでふつぎ八疊はちでふつゞいて八疊はちでふかは張出はりだしの欄干下らんかんしたを、茶船ちやぶね浩々かう/\ぎ、傳馬船てんま洋々やう/\としてうかぶ。
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ころ/\と轉げると右に左に追ひかけては大溝おほどぶの中へ蹴落して一人から/\と高笑ひ、聞く者なくて天上のお月さまさも皓々かう/\と照し給ふをさぶいと言ふ事知らぬ身なれば只こゝちよくさわやかにて
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
さあらぬ素振そぶり神々かう/\しく
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
またはかりごとなかるべからず、これたゞ初音はつねとりて、お香々かう/\茶漬ちやづるのならばことりよう。白粉おしろいかをりをほんのりさして、絽縮緬ろちりめん秋草あきぐさながめよう。無地むぢ納戸なんどほたるよう。
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
十方じつほうかけて煌々かう/\
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
下総しもふさ市川いちかは中山なかやま船橋辺ふなばしへん郊行かう/\興深きようふかからず、秋風あきかぜくさめとなるをおぼえたる時の事にそろ。(十七日)
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)