“大溝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおどぶ60.6%
おほどぶ30.3%
おおみぞ6.1%
おほみぞ3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
佐内坂の崖下、大溝(おおどぶ)通りを折込(おれこ)んだ細路地の裏長屋、棟割(むねわり)で四軒だちの尖端(とっぱずれ)で……崖うらの畝々坂(うねうねざか)が引窓から雪頽(なだ)れ込みそうな掘立一室(ほったてひとま)。
菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……川(かは)も此(こ)の邊(あたり)は最(も)う大溝(おほどぶ)で、泥(どろ)が高(たか)く、水(みづ)が細(ほそ)い。剩(あまつさ)へ、棒切(ぼうぎれ)、竹(たけ)の皮(かは)などが、ぐしや/\と支(つか)へて、空屋(あきや)の前(まへ)は殊更(ことさら)に其(そ)の流(ながれ)も淀(よど)む。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
両側に軒の並んだ町ながら、この小北の向側(むこうがわ)だけ、一軒づもりポカリと抜けた、一町内の用心水(ようじんみず)の水溜(みずたまり)で、石畳みは強勢(ごうせい)でも、緑晶色(ろくしょういろ)の大溝(おおみぞ)になっている。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そのうちに、小田卷直次郎の首と、白犬の胴は、大溝(おほみぞ)の中から見付けました。犬の首を一と息に切り落してあるところを見ると、萬更刀の持ちやうも知らぬ者でないことだけは明かです。