“張出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はりだし55.6%
はりだ33.3%
タレス11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
芝生は南に走る事十間余にして、高樫たかがしの生垣に尽くる。幅は半ばに足らぬ。しげき植込にさえぎられた奥は、五坪いつつぼほどの池を隔てて、張出はりだしの新座敷には藤尾の机が据えてある。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いくら大胆だいたん竹童ちくどうでも、まさか人穴城ひとあなじょうのなかへはいるまいと思っていると、あんのじょう、れいの望楼ぼうろう張出はりだし——さっき呂宋兵衛るそんべえたちのいたところから
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこのキャフェの張出タレスにでも腰を下ろして、これでまあ行商人達を撃退してよかったなどとほっと安心していようものなら、たちまち蠅のような彼らに包囲されて靴磨きの子供は足へ取りつき