“下総”のいろいろな読み方と例文
旧字:下總
読み方割合
しもうさ82.4%
しもふさ14.7%
しもおさ2.0%
シモフサ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……今度結城ゆうきの織元で、鶴屋仁右衛門つるやにえもんといって下総しもうさ一の金持なんですが、その姉娘と縁組ができ、結納がなんでも三千両とかいう話。
君は京都へ往つてそれを受け取つて、彦根にゐる兄下総しもふさやしきへ往つて大林権之進ごんのしんと云ふものに逢つて、詩文稿に墓誌銘を添へてわたしてくれ給へ。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
この下総しもおさの真間の奥に、五十槻いそつきという小さな村があるということを聞いたので、先の月の十五日にそこへ出かけて行って見たが、やはりそこにもおられない
顎十郎捕物帳:01 捨公方 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
コガは物集博士大辞林に「をけをいふ。上総カズサ下総シモフサ武蔵ムサシなどにて」とあるが、コガは当地方では酒、醤油醸造用の大桶を専ら指して言ふ。かぶてもは被つてもである。アダルはアタル「当る」である。
津軽地方特有の俚諺 (新字旧仮名) / 福士幸次郎(著)