捨児すてご
「浅草の永住町に、信行寺と云う寺がありますが、——いえ、大きな寺じゃありません。ただ日朗上人の御木像があるとか云う、相応に由緒のある寺だそうです。その寺の門前に、明治二十二年の秋、男の子が一人捨ててありました。それがまた生れ年は勿論、名前を …
作品に特徴的な語句
ひゃっ うわ さが 相応そうおう こら 取付とっつ たかどの たっと ねんごろ にち 一言いちごん じょう ひん ただ のち 消息しょうそく いそが あいだ 今日きょう 睫毛まつげ わたし 法衣ころも 疫痢えきり 看経かんきん 癇癖かんぺき 畸人きじん 由緒ゆいしょ 生憎あいにく 深川ふかがわ 浅草あさくさ うなず わだかま あら 阿母おっか 量見りょうけん さえぎ 退 豪傑ごうけつ あきら 読経どきょう 西辰にしたつ そら 蜜柑みかん 蕩尽とうじん 草履ぞうり ひざ もろ かか 繁昌はんじょう しぼ 呆気あっけ 委細いさい 女気おんなけ 天竺てんじく つぐ うそ すす 和尚おしょう とこ 叮嚀ていねい 半年はんとし 匇々そうそう すす つと 体中からだじゅう 今日こんにち まじ 中啓ちゅうけい 揚句あげく 残酷ざんこく 歿 正気しょうき 横浜よこはま しきみ たて すじ 朱骨しゅぼね ふだ 水晶すいしょう 捨児すてご 挨拶あいさつ 所以ゆえん なさけ 急須きゅうす 念珠ねんじゅ あと 廊下ろうか 庫裡くり