“揚句”の読み方と例文
読み方割合
あげく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伝通院でんずういんの境内を逃げ廻った揚句あげく、真夜中過ぎまで追いつ追われつ、とうとう、金杉水道町の袋路地へ追い込められてしまったのです。
そして随分、異人からお金を取ったんだそうです。その揚句あげく、下駄でもはき捨てるように、切るの、出て行けのといったからでしょう
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
元来欧洲航路のカーゴボートの一等運転手チーフメートであったのが肺尖はいせんわずらった揚句あげく、この病院の新聞広告を見て静養しに来たものだそうである。
復讐 (新字新仮名) / 夢野久作(著)