“揚子江”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ようすこう84.2%
やうすかう10.5%
やうすこう5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
振り下ろしてきた相手のものをかわすやいな、相手の腰の辺りを足で蹴とばして、身は、揚子江ようすこうの流れへむかって飛びこんでいた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたしは先年支那へ遊んだ時、揚子江やうすかうさかのぼる船の中で、或るノオルウエイ人と一緒いつしよになつた。彼れは、支那の女の社会的地位の低いのに憤慨ふんがいしてゐた。
日本の女 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
僕はもう五六年ぜん、久しぶりに彼とこの話をし、この小事件も彼の心に暗い影を落してゐるのを感じた。彼は今は揚子江やうすこうの岸に不相変あひかはらず孤独に暮らしてゐる。……
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)