黙語もくご)” の例文
漱石氏と前後して浅井黙語もくご、中村不折ふせつ、相島虚吼きょこう、森円月えんげつ、直木燕洋えんようその他の諸君が洋行して送ってくれる一枚の絵葉書をも、居士は深い興味の眼を以て眺め入るのであった。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
○おとどしの春黙語もくご氏の世話で或人の庭に捨ててあった大鳥籠をかりて来た。
病牀苦語 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
先ず第一に表紙の図案が綺麗で目新しく、俳味があってしかも古臭くないものであった。不折ふせつ黙語もくご外面とのも諸画伯の挿画や裏絵がまたそれぞれに顕著な個性のある新鮮な活気のあるものであった。
明治三十二年頃 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)