黄口こうこう)” の例文
「いうに足るまい。奇略、一時の功を奏しても、もともと、父の盛名という遺産をうけて立った黄口こうこうの小児」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかしまた黄口こうこうでありながら、おしりに卵の殻がくっ付いているごとき境界きょうがいであるのにかかわらず、ほしいままに人生を脱離したごとく考えているというのは片腹痛い感じがして
俳句の作りよう (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
いま呂蒙もく、国中この難局に心をいため、これらの故人を、仰ぎ慕うこと、まことに切なるものがありますが、まだ以て、黄口こうこうの一儒生じゅせいにすぎない陸遜を目して
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それに……まだ古典のほうだって、自分はまだ、ほんの九牛の一毛を、学んだばかりの黄口こうこうの青年ではないか。まず、しばらくは、無想と、無明むみょうの中に入って、専念、学ぶことが必要だ。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あんな黄口こうこう小児しょうにが、大都督護軍将軍に任ぜられるとはいったい何事だ」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
君が千日つわものを養い給うのは、ただ一日の用に備えんためである。僕はまだまだ黄口こうこうの若年ですが、こんな時こそ、日頃の机上の兵学を、この敵愾心てきがいしんと誠忠の心を以て、君に酬わんと思う者であります。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)