麦糠ふすま)” の例文
食うに足るものはなにによらず、恐ろしいような値がつき、米糠こめぬか麦糠ふすますら百文と、はねあがった。
ボニン島物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
大方は米糠や麦糠ふすまを糧にし、対屋の梁を伝う、やまかがしや青大将はご馳走のうちで、荘園の上りを持たぬ官務や神祇官は、わらび根や笹の実を粉にして、枯渇した腹の養いにしているという。
奥の海 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)