鶉居じゆんきよ)” の例文
舌に腫物はれものが出来たと云ふが、鵞口瘡がこうそうにでもならねばい。ぢつと炬燵こたつに当りながら、「つづらふみ」を読んでゐても、心は何時いつかその泣き声にとられてゐる事が度々ある。わたしの家は鶉居じゆんきよではない。
点心 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)