魔火まび)” の例文
それが、たった一日でこのありさま。おもえば明智光秀あけちみつひでという野郎やろうも、えらい魔火まびをだしやあがったものだなア……
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まったく、吉水でも、その法敵でも、夢想もしていなかった社会の裏面から、それは燃えひろがった魔火まびであった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「怪し火……ふウン、まア魔火まびでございますな」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「——魔火まびじゃ」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)