)” の例文
身の家に近しい者でも奈良麻呂。あれらはカンはおろか、今の唐の小説なども、ふり向きもせんから、言ふがひない話ぢやは。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「なるほど。——カコンデチョウヲ救ウ——の策か。さすが達見たっけん。よろしい、今日以後、君を推して征賊の将軍とする。この一生一の大機会を君もよくかしたまえ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
通常伝へる処では、の後、上巳を止めて、三日を用ゐる様になつたが、名前は依然、上巳で通つたのだと言ふ。
「しまった。それこそ“カコンデチョウヲ救ウ”の策……。やられましたな」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其が形式化して曲水ゴクスヰの宴ともなつたので、通常伝へる処では、の後、上巳をやめて三日を用ゐる様になつたが、名前は依然、上巳で通つてゐるのだといふ。同じ例は端午の節供に見出される。
雛祭りの話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)