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鬢附油
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びんつけあぶら
ふりがな文庫
“
鬢附油
(
びんつけあぶら
)” の例文
平次は、油障子に大きな
碇
(
いかり
)
を描いた入口の隣——
砥石
(
といし
)
や
鬢附油
(
びんつけあぶら
)
や剃刀や
鋏
(
はさみ
)
を竝べた格子を指しました。
銭形平次捕物控:066 玉の輿の呪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
夏頃までは、
鬢附油
(
びんつけあぶら
)
や松金油などの荷を
背負
(
しょ
)
っては、よくこの辺に行商に来ていた男で
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ローマの婦女ことごとくその真似もならず、香具師の工夫で驢乳を脂で固めて
鬢附油
(
びんつけあぶら
)
ごとき板とし売った。タヴェルニエー説に、東欧のノガイ人は馬肉や馬脂を熱して金創に
傅
(
つ
)
け、神効ありというと。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
顏へ
煤
(
すゝ
)
を塗る手は古いが、眼尻へ
鬢附油
(
びんつけあぶら
)
を塗つて、頬の引つつりを
無
(
む
)
二
膏
(
かう
)
で拵へるとは
新手
(
あらて
)
だつたね。
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
『——
簪
(
かんざし
)
くださいな。……有りません……じゃあ
鬢附油
(
びんつけあぶら
)
』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鬢
漢検1級
部首:⾽
24画
附
常用漢字
中学
部首:⾩
8画
油
常用漢字
小3
部首:⽔
8画
“鬢附”で始まる語句
鬢附