高端折たかはしおり)” の例文
御駕籠脇は黒蝋くろろうの大小さした揃いの侍が高端折たかはしおり福草履ふくぞうりと、九尺おきにげたお小人こびとの箱提灯が両側五六十、鬼灯ほおずきを棒へさしたように、一寸一分のあがさがりもなく、粛々として練って来ました。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)