香筥こうばこ)” の例文
すぐ小さい香筥こうばこをとり出した。それにきのうのもぐさが入っている。有無をいわさず帝に迫って、彼女の白い手はもう御衣おんぞのお背を脱がせにかかる。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「む、香筥こうばこのような……。そいつばかりを、ひどく大事そうにかかえていたよ」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
香筥こうばこ
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)