饗饌きやうぜん)” の例文
此日には刀自の父榛軒が壽阿彌に讀經どきやうを請ひ、それがをはつてから饗應してかへす例になつてゐた。饗饌きやうぜんには必ず蕃椒たうがらしさらに一ぱい盛つて附けた。壽阿彌はそれをあまさずに食べた。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)