饑渇うえかわ)” の例文
饑渇うえかわく如く義を慕う者はさいわいなり、其故如何? 其人の饑渇は充分に癒さるべければ也とのことである、而して是れ現世このよに於て在るべきことでない事は明である
その小鳥が網を張って待っていた番人の家へ出掛けて行って、さきの約束を断ろうとすると——獣欲で饑渇うえかわいた男のことですからたまりません、復たお隅ははずかしめられました。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
名誉心の為に駆られて、饑渇うえかわいて、唯もうそわそわとしておりました。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)