餅々もちもち)” の例文
「きれいな子ですよ。お腫物でき一つできない……。」と言って、お銀は餅々もちもちしたそのもものあたりを撫でながら、ばさばさした襁褓むつきあてがってやった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
父は大洋の新鮮なかつおや気仙沼の餅々もちもちした烏賊いかに舌鼓をうち、たらふく御馳走ごちそうになって帰って行ったのだったが、ここで食べた鰹の味はいつまでも忘れることができないであろう。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)