飛翼ひよく)” の例文
と、異口同音いくどうおんにさけんだが、いかにかれの危難きなんを知っても、それへ力をしてやることもならず、わしはまた、バッと山かげに突きあたって飛翼ひよくをかえし、広い琵琶湖びわこの上を高くひくく舞いはじめた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)