風邪薬かぜぐすり)” の例文
旧字:風邪藥
粉にしたコーヒーをさらし木綿もめんの小袋にほんのひとつまみちょっぴり入れたのを熱い牛乳の中に浸して、漢方の風邪薬かぜぐすりのように振り出し絞り出すのである。
コーヒー哲学序説 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「それでは風邪薬かぜぐすりでも買ってべえ。それ、蒲団ふとんを頭のところからよくかぶっていねえと隙間すきまから風が入る」
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「キミサリン? そんな風邪薬かぜぐすりみたいな踊り知らないわねぇ」
艶色落語講談鑑賞 (新字新仮名) / 正岡容(著)
健吉は、風邪薬かぜぐすりをのんで、蒲団をかぶった。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)