顔触かおぶ)” の例文
旧字:顏觸
ガアルズ達で、映画のアワア・ギャングもかくや、と思われる顔触かおぶれが、脱衣場だついじょうにまで、入りこんで、パンツの世話まで、手伝ってくれるのには顔負けでした。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
並んでいる履物の種類によって、在宅中の顔触かおぶれも知れ、その上に履物の主の機嫌がよいか、それとも険悪けんあくかぐらいの判断がつくのであった。その日の玄関には、一足の履物も並んで居なかった。
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)