“かおぶ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
面触50.0%
顔触50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朝湯にしても、夕湯にしても、湯屋のお客は、その縄張りと面触かおぶれが大抵きまったものであります。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その翌日は、白骨温泉の炉辺閑話に、変った面触かおぶれが一つ現われました。
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
だいたい、こんな面触かおぶれで、定刻に至ると閑談の席が、開かれるのです。
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ガアルズ達で、映画のアワア・ギャングもかくや、と思われる顔触かおぶれが、脱衣場だついじょうにまで、入りこんで、パンツの世話まで、手伝ってくれるのには顔負けでした。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
並んでいる履物の種類によって、在宅中の顔触かおぶれも知れ、その上に履物の主の機嫌がよいか、それとも険悪けんあくかぐらいの判断がつくのであった。その日の玄関には、一足の履物も並んで居なかった。
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)