頼寄たよ)” の例文
その間に貧民で栄一に頼寄たよつて来たものは五人や十人では無かつた。その中には僧侶の真似をして町にお布施を貰ひ歩く立派な顎髯の男も居た。
北海道に行けば、安楽な生活が待っているのだとせがれは言った。頼寄たよりとする息子とも一緒に暮らすことが出来るのだ。
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
或る晩秋の夕暮れに、一人の年寄りが、寺を頼寄たよって来た。
再度生老人 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)