頭布サッファ)” の例文
頭布サッファが解かれると左から右分けにした房々と恰好かっこうのいい頭髪があらわれて、少年は解いた頭布を私に示してからまた巻きに掛かった。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
……第一あの頭布サッファを見たまえ! あの頭布を! 印度人で、あれだけの頭布を冠っているものは、まず王族以外にはないはずだ。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
なるほど、それが太子の父王現国王マハラージャであろう。長くひげを生やした、やはり頭布サッファの老王が太子によく似た眼許口許をのぞかせていた。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)