革堂こうどう)” の例文
「今物語」に、或る五位の蔵人が、革堂こうどう窈窕ようちょうたる佳人を見てそれに懸想し、そのあとをつけて行ったところが、一条河原の浄人きよめの小屋に這入ったという話がある。
賤民概説 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
「今物語」に或る五位の蔵人が、革堂こうどうに詣でて美人を見初め、そのあとをつけて行った所が一条の河原のキヨメの小屋に這入ったという話のあるは、明らかにこれを示したものである。
ある時五位の蔵人くろうどのお役をつとめる公家衆が、革堂こうどうに参詣して、盛装した妙齢の婦人に出会い、そのあでやかな姿に引きつけられて、跡をつけて行ったところが、一条河原のキヨメの小屋に入って