青蓮華しょうれんげ)” の例文
その花びらが、幾つにも分けて見せる隈、仏の花の青蓮華しょうれんげと言うものであろうか。郎女の目には、何とも知れぬきよらかな花が、車輪のように、宙にぱっと開いている。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
ただ願うらくはかの如来にょらい大慈だいじ大悲だいひ我が小願の中において大神力を現じ給い妄言もうげん綺語きご淤泥おでいして光明顕色けんじき浄瑠璃じょうるりとなし、浮華ふかの中より清浄しょうじょう青蓮華しょうれんげを開かしめ給わんことを。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)