青痣あをあざ)” の例文
死骸の帶を緩めて、雙肌もろはだ脱がせると、背から尻へかけて、一面の青痣あをあざ、それに相應して着物の破れなどのあるのを確かめると
平次は一寸眉をひそめました。頭に受けた傷が命取りだつたに相違ありませんが、その他、肩に打撲うちみが一ヶ所、これは背中へかけて大きく青痣あをあざになつて居ります。
見る影もない中老人で、半面に青痣あをあざのある、言葉の上方なまりも妙に物柔かに聞えます。
「まだ言ふのか九郎助。——お前は何處かで見た事のある顏だ——。その青痣あをあざは、刺青いれずみぢやないか。びんの毛がもう少し濃くて、あざが無くて、五つ六つ若くすると、——あつ、手首の入れ墨」