青波あおなみ)” の例文
清新な暖かい気流、うららかな陽光。静かに青波あおなみを打つ麦畑。煤煙に汚れた赤煉瓦れんがの建物が、重々しく麦畑の上に、雄牛のように横たわっていた。白い煙突からは黒い煙がうずを巻いて立ちのぼった。
汽笛 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)