露国ろこく)” の例文
旧字:露國
明日あしたはどうしても浅草へ行きたい。今日の新聞の広告に出て居た、「露国ろこく美人メリー嬢の魔術まじゅつ」と云うのを見に行きたい。
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
露国ろこくは、五ヶ年計画完成し、世界第一の大陸軍をようして、黒竜江こくりゅうこうを渉り、日本の生命線満洲一帯を脅かそうとしている。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
露国ろこくはソビエト政府を建てたがかれらを指揮するものはレーニンとトロツキーである。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
この中で、露国ろこくの船将が対馬尾崎浦つしまおざきうらに上陸し駐屯ちゅうとんしているとの報知しらせすら伝わった。港はとざせ、ヨーロッパ人は打ちはらえ、その排外の風がいたるところを吹きまくるばかりであった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
旅順陥落せざるうちにその大艦隊が日本に押寄せて来たらどうしようと心配のあまり、人皆うたがわしく見えて来て、周さんがひとりでこっそり松島へ出掛けて行ったのも、あるい露国ろこくのスパイとして
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
えゝ、今回は餘興といたしまして、露国ろこく美人メリー嬢の出演にかゝる、巧妙にして奇怪なるマジックを御覧に入れます。
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)