霊霄殿りょうしょうでん)” の例文
群がる天兵を打倒しぎ倒し、三十六員の雷将をひきいた討手うっての大将祐聖真君ゆうせいしんくんを相手に、霊霄殿りょうしょうでんの前に戦うこと半日余り。
悟浄がかつて天上界てんじょうかい霊霄殿りょうしょうでん捲簾けんれん大将を勤めておったとは、この河底で誰言わぬ者もない。それゆえすこぶる懐疑的な悟浄自身も、ついにはそれを信じておるふりをせねばならなんだ。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)