霊膳れいぜん)” の例文
という和尚は珠数じゅずを手にしながら、先に立って、廊下づたいに本堂の裏手へと半蔵らを導いた。霊膳れいぜん、茶、香花こうげ、それに燭台しょくだいのそなえにも和尚の注意の行き届いた薄暗い部屋へやがそこにあった。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)