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雨樋
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あまどひ
ふりがな文庫
“
雨樋
(
あまどひ
)” の例文
今日はぶりき屋が來て、いつも鳥籠をかけて置く板壁のそばの、
雨樋
(
あまどひ
)
を直してゐるので、こちらへ置かれたのだらうと話した。
赤い鳥
(旧字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
と言ふ聲を後に二階の縁側の
欄干
(
らんかん
)
を越えると、
庇
(
ひさし
)
を渡つて、腹ん這ひに
雨樋
(
あまどひ
)
に手が掛りました。
銭形平次捕物控:007 お珊文身調べ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
室
(
へや
)
は二階のはしで、窓のそばに、大きな
雨樋
(
あまどひ
)
が地面までつゞいてゐました。エミリアンはその
樋
(
とひ
)
の
留金
(
とめがね
)
に片手でつかまり、樋に両足をかけると、そのまゝ、するすると滑りおりました。
エミリアンの旅
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
雨樋
(
あまどひ
)
からはぽとりぽとりと
絶
(
た
)
え
絶
(
だ
)
えに落つる
水音
(
みづおと
)
太陽の子
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
「知りませんよ。屋根から
雨樋
(
あまどひ
)
を傳はつて降りて來たのは、この野郎だけで」
銭形平次捕物控:115 二階の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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「その上、庇の脇差は、投り上げたのでなくて、上から滑り落したのだ。二階の窓の敷居に、少しばかり血が付いてゐるし、屋根のトントン
葺
(
ぶ
)
きの
柾
(
まさ
)
にも、血の跡があり、滑り留つたところが、庇の
雨樋
(
あまどひ
)
の上だ」
銭形平次捕物控:287 血塗られた祝言
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
雨
常用漢字
小1
部首:⾬
8画
樋
漢検準1級
部首:⽊
15画
“雨樋”で始まる語句
雨樋筒
雨樋飾