陸口りっこう)” の例文
そこで、三郡の領土接収が無事にすむと、呉と蜀とは、初めて修交的な関係に入り、呉は、大軍を出して、陸口りっこう(漢口上流)附近にたむろ
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところへ、上流陸口りっこうの守備をしていた呂蒙りょもうが急に帰国して来た。時局の急を察し、一大献策のために帰ってきたと彼はいう。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
呂蒙りょもうの発言は、会議の方針を導くに充分な力があった。なぜならば、彼の守備している任地の陸口りっこう(漢口上流)は、魏、蜀、呉三国の利害が交叉している重要な地域だ。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
按ずるに、いま陸口りっこう(湖北省、漢口の上流)には、呉の呂蒙りょもうが大将となって、一軍団をたむろさせています。これが虚を見て、うしろから荊州へ出動してくると、ちょっと防ぐすべはありません
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
陸口りっこう陸遜りくそんも、やがて祝賀をのべにこれへ来た。その折、列座の中で呂蒙は
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
遠くのぼって、陸口りっこう(漢口の上流)の塞外さいがい、臨江亭に会宴をもうけ、一日、関羽を招いてよく談じ、もしきかなければ、即座に彼を刺し殺してしまいますが……いかがでしょう、お任せ下さいますか
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)