阿呆鳥あほうどり)” の例文
子供らににッと笑って見せ、お襁褓むつを洗い、ボタンを付け、尿瓶を掃除し、絨氈じゅうたんをたたき、——家中はおろか、海の上までも、まるで阿呆鳥あほうどりのように飛び廻るのであった。
はじめ、の代りに、靴底の革を切って釣針につけて、海に投げてやると、またたくまに、一尾の大きな魚が釣れた。その魚の肉を餌にして、さらにカメアジや、さめや、阿呆鳥あほうどりを釣り上げた。
怪奇人造島 (新字新仮名) / 寺島柾史(著)
をかに来てはころげ羽ばたく阿呆鳥あほうどり逃げよとすれど歩まれぬかも
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
知らない者は 阿呆鳥あほうどり
双子の星 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)