“間尺（ましやく）” の例文
町内の年頃の娘は、みんなあの男の餌になつて居ますよ。高い家賃を取られた上に、娘まで傷物にされちや、間尺（ましやく）に合やしません
銭形平次捕物控：201 凉み船 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)
而（す）るとお前は中々此の望を遂（とげ）させて呉れるやうな女ぢやない、で段々（だん／＼）飽いて來るやうになツたんだ。お前も間尺（ましやく）に合はんと思ツてゐるだらうが、俺（おれ）も充（つま）らんさ。
青い顔 (旧字旧仮名) ／ 三島霜川(著)
間尺（ましやく）に合はなさに呆れて
一葉の日記 (新字旧仮名) ／ 久保田万太郎(著)
本人の小夜菊は『それで怨まれちや間尺（ましやく）に合はない』と言ひますが、サア、どんなものでせう
銭形平次捕物控：281 用心棒 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)