閉込しめこ)” の例文
閉込しめこんだ硝子窓がらすまどがびりびりと鳴って、青空へ灰汁あくたたえて、上からゆすって沸立たせるようなすさまじい風が吹く。
朱日記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それから、十畳敷を閉込しめこんで、床の間をうしろに、どこか、壁へ向いて、そこへおんなの魂を据える、鏡です。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)