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へこ
ふりがな文庫
“
閉口
(
へこ
)” の例文
「あ、大番頭さんだ。」と小僧はたちまち
閉口
(
へこ
)
んで、「だって、いとも怪しの野郎が襲って来てここを開けろ、開けなきゃどんどん——。」
釘抜藤吉捕物覚書:05 お茶漬音頭
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
私は笑うんじゃないと自分自身を
叱
(
しか
)
りつけたけれども、私の中の、小さな悪戯好きの悪魔が、そんなことには
閉口
(
へこ
)
たれないで私をくすぐった。
二銭銅貨
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
実は新聞を見るのも退儀なんだが、男がこれしきの事に
閉口
(
へこ
)
たれて仕様があるものかと無理に腹這になつて、寐ながら、二頁を
開
(
あ
)
けて見ると驚ろいた。
昨日
(
きのふ
)
の喧嘩がちやんと出て居る。
坊っちやん
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
顎十郎は、
閉口
(
へこ
)
たれて
顎十郎捕物帳:21 かごやの客
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
実は新聞を見るのも
退儀
(
たいぎ
)
なんだが、男がこれしきの事に
閉口
(
へこ
)
たれて仕様があるものかと無理に
腹這
(
はらば
)
いになって、
寝
(
ね
)
ながら、二頁を開けてみると
驚
(
おど
)
ろいた。昨日の喧嘩がちゃんと出ている。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“閉口”の意味
《名詞》
閉口(へいこう)
口を閉ざすこと。黙ること。
勢いに圧倒されたり、言い負かされたりして口を閉ざすこと。
うんざりすること。
(出典:Wiktionary)
閉
常用漢字
小6
部首:⾨
11画
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
“閉口”で始まる語句
閉口垂
閉口頓首