“長処”の読み方と例文
読み方割合
ちょうしょ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
早足と食溜くいだめなども昔の人の長処ちょうしょであった。一度にうんと食べて二日も三日も食わずに働けるのは体力で、単なる痩我慢やせがまんではできない芸当である。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
今度はちがった角度からの批判をあやぶまないのみならず、次第に隣の学問の能力を理解し、折々はその長処ちょうしょを借りて、こちらの弱点を反省してみることができるようになった。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そくざに敵をふせいで荷物を保護し得るという、たった一つの長処ちょうしょをのぞいては、以前さかんに行われた背負繩せおいなわの運搬の、かわりになるだけの力はもっていなかったのである。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)